黒真珠について

黒真珠とは

一般的に黒い色をした真珠のことを「黒真珠」といいますが、いろいろと種類があります。
ご購入の際には産地と母貝(真珠をつくる貝)が明確に表示されているか確認しましょう。

●黒蝶貝から採れた黒真珠


黒蝶貝(クロチョウガイ)が棲息して養殖されているのはタヒチの島々が殆どです。そのため「タヒチ産黒真珠」あるいは「タヒチ産黒蝶真珠」と表記しています。黒真珠といってもただ単に黒いわけではなく、様々な色があります。


黒蝶貝 真珠
 黒蝶貝天然の色と照り

黒蝶貝という名前の由来は、二枚貝を開いた形がちょうど蝶が羽を広げている姿を連想させるところからきたようです。ちなみに学名はピンクタダ・マルガリティフェラです。

●アコヤ真珠や淡水真珠を黒く染めたもの


一般的には「アコヤ本黒真珠」や「淡水黒真珠」と表記されます。
「タヒチ産黒真珠」より価格は安いです。
この染めるというのは放射線や化学薬品で加工処理したものです。
ですから染色されていることを承知で色を楽しむためにご購入されるのがいいと思います。
特に淡水真珠の場合は染色方法によっては雨や汗で色が滲んできたり、短期間で色が褪せてきたりすることがありますので注意が必要です。

他の真珠との違い

真珠の種類には黒真珠の他にアコヤ真珠(和珠)、南洋真珠(南洋珠)、マベ真珠、(半円真珠)、淡水真珠などがあります。

●母貝が違います

 真珠をつくるためにつかわれる貝のことをいいます。
タヒチ産黒真珠は黒蝶(クロチョウ)貝、アコヤ真珠はアコヤ貝、南洋白珠は白蝶(シロチョウ)貝、マベ真珠はマベ貝、淡水真珠は池蝶(イケチョウ)貝です。

●産地が違います


黒蝶真珠はタヒチ(正式には仏領ポリネシア)、アコヤは日本、南洋真珠はオーストラリア、インドネシア、フィリピン、マベ真珠は日本という全て海水産です。淡水真珠は日本、中国などの淡水産です。

●大きさが違います


黒蝶貝はアコヤ貝より大きく、白蝶貝よりも小さい貝です。真珠層の「巻き」も水温が高い海域なのでアコヤ貝に比べると早く、その厚さも2~3倍になります。そのため収穫される真珠も大きくなります。

●色が違います

 黒蝶貝の色素分泌は他の貝に比べると多様です。これに色の濃淡や配合が加わって、真珠の色が複雑に変ってきます。黒い真珠だけではなく白い真珠もできます。

●形が違います


黒蝶貝は他の貝と違い、同じ場所を好んで生きています。あんまり自分からは動きません。でも他の貝に比べて内臓の運動量が大きいので多種多様な形の真珠ができます。

黒真珠の評価について

真珠は海から採れる宝石です。
ダイアモンド、ルビー、サファイヤなど他の宝石は鉱石から採れる物質であり無機質です。
それとは対照的に、真珠は宝石の中で生き物として収穫する唯一のものであり有機質です。
ダイアモンドなど殆どの宝石は「研磨」という人間の手が加わってはじめて美しく輝きだします。
ところが真珠はそのままの姿ですでに宝石として完成しています。
しかしながら真珠にはダイアモンドのような国際的な基準(グレード)がまだ確立されていません。

●ダイアモンドは鑑定書、真珠は鑑別書

鑑定書とはダイアモンドの品質(グレード)を判断する項目(4C)の分析結果を記載したものです。

鑑別書とは真珠に限らず宝石の種類、本物か偽者かの分析結果を記載したものです。 ただし宝石の品質評価は表示されません。

●仏領ポリネシア水産省真珠局が定めた品質基準

ポエラヒではお客様がタヒチ産黒蝶真珠をご購入されるにあたり、仏領ポリネシア水産省真珠局が定めた品質基準をもとに、より良い商品の選び方をお手伝いします。 タヒチ産黒蝶真珠は五つの公式な品質基準によって鑑別されています。

 

1.照り(テリ)

「照り」はA:優秀 B:とても良い C:良い D:普通 E:悪い で評価されます。

真珠層が0.8mm以上ないとタヒチから国外へ輸出できないと定められています。

真珠の「照り」は真珠の表面の光の反射によって評価されています。
良い「照り」というのは鏡のように光っています。
真珠層の「巻き」がこの「照り」に影響します。
「巻き」が良いというのは、真珠層が厚いということです。
真珠層が厚いものほど良質で強い輝きを発する力を持ち、長い間その美しさを保ちます。

真珠の美しさは「照り」であるといっても過言ではないでしょう。
「照り」は、真珠を選ぶ時の大切なポイントになります。

2. 表面(キズ)

「表面」は上級 A級B級C級D級で評価されます。

最低のD級レベルに満たない真珠「粗品」の販売とその輸出は禁止となっています。

真珠の表面は肉眼で評価されています。
表面に見られるキズ(凹凸、ヒビ、シワ)によって評価に影響がでます。
少ないほど良質となります。
キズといっても人為的、意図的につけたものではありません。
真珠をつくりだす貝は生き物です。
それゆえ貝が真珠層を分泌する際にできたものです。
無キズの真珠は非常に稀です。 

個人で楽しむ宝石として購入する場合は、特に目立つものでない限りあまり神経質になる必要はないでしょう。
日本では「エクボ」と呼ばれています。

3. サイズ(大きさ)

真珠のサイズは真珠の直径(mm)で測られています。
(ドロップなどの縦長の真珠は横の最大サイズを表示しています)
「11mmUP」などと表示している場合は、11mm以上ということで、11.0−11.9mmの間のサイズになります。

大きさは一定以上の厚さに巻いていれば品質の良し悪しには関係ありません。
しかしながら大きさは真珠の価値を大きく左右するため、価格に大きく影響します。
大きくなるほど貴重なものとなるため値段もあがっていきます。 

昨今は9mm以下の小さなサイズが大量に生産されるようになりました。
その分大きな珠は年々少なくなってきており、ますます稀少性が高くなってきています。



黒蝶真珠のサイズ
真珠 真珠
真珠 真珠 真珠 真珠
10mm11mm
12mm13mm14mm
15mm

 

4. シェイプ(形)

ラウンド(丸)、セミラウンド(やや丸)、オーバル(楕円)、ドロップ(涙、しずく)、バロック(変形)、セミバロック(やや変形)、ボタン、サークル(糸巻き状)、ケシ(無核)などの種類があります。

完璧な真円の真珠は大きさが大きくなる程採るのが難しくなるため、評価は高くなります。
ただし、美しい形のドロップも評価が高くイヤリングなどのペアで形がそろっていれば真円よりも珍重されます。

まん丸もいいですが大きくデフォルメしたバロックやケシはとてもユニークで個性があります。
欧米のマダムたちに好まれています。 



黒蝶真珠の形のバリエーション
ラウンド オーバル
ドロップ バロック サークル ケシ
ラウンドオーバル
ドロップバロックサークル
ケシ

 

5. カラー(色)

真珠の色味です。

黒蝶真珠の色はとにかく幅広いです。
グリーン系といってもトーンの濃いものから淡いもの、グリーンだけの単色ではなく他の色が混じった複雑なものなど様々な色合いのグリーンがあります。それぞれの色の表現の仕方も統一されておらず「系」という言葉で大きく分けられています。
中でも孔雀の羽を連想させる「ピーコックグリーン」は究極の色と言われています。

一概にどの色が良品質であるとは言い切れません。
色は一つの基準ではありますが、好みにもよります。
お肌の色との相性もありますので、いろいろと合わせて選ばれるのがいいと思います。



黒蝶真珠の色のバリエーション
グレー ブラック グリーン
レッド ピーコックグリーン ホワイト ブルー
グレーブラックグリーン
レッドピーコック
グリーン
ホワイト
ブルー

黒真珠のお手入れについて

黒真珠に限らず真珠はデリケートな宝石です。
それはなぜでしょうか。
真珠(真珠層)は炭酸カルシウムと硬タンパク質を主成分とします。
そのため熱、酸、アルカリ、糖などで変質や変色の可能性があるからです。
だから真珠はお手入れが必要です。
そして真珠の保管や扱いにも注意しましょう。

●真珠のお手入れの仕方

 1:拭きましょう
 身に付けたあとは真珠についた汗や汚れを、柔らかく乾いた布で優しく拭き取ってください。
真珠科学研究所開発の<真珠てりクロス>が簡単でおすすめです。

2:糸替えをしましょう
 真珠のネックレスをずっと大事にお使いいただくために、2年に一度糸替えされることをお勧めします。
糸の種類には絹糸、化繊、ワイヤーなどがあります。
ネックレスをつかっているうちに真珠だけではなく糸にも汗や汚れがつきます。
使用頻度とともに糸に弾力がなくなって、弛んできます。
ワイヤーは強度はありますがいったん曲げると折れたようにクセがついてしまい、そこから擦れて劣化していきます。
弛みや折クセがでてきた場合は糸が切れてしまう心配がありますので、早めの糸替えを専門店にお願いしましょう。

●真珠の保管の仕方

 1:長期間光があたるところ、高温高湿、極度に乾燥したところを避ける
 *仏壇に真珠の指輪を置いたままにしていたお客様がいました。
気がついたときには供えていた桃の果汁で、真珠が溶けていました。

2:他の宝石や硬いものとは別にする

●日常での注意

 1:真珠を身に付けての家事は避けましょう。
 2:お化粧が終わってから真珠を身に付け、ヘア−サロン、ネイルサロン、エステサロは外してからサービスを受けましょう。

以下、注意するものを表にしました。
万が一触れた場合は直ぐに水洗いをして柔らかい布で拭き取りましょう。
放っておくと変質や変色を引き起こします。
わからないことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

食品 ジュース
果物
酢や酸がはいったもの
日用品 漂白剤
食器洗機用洗剤
脱脂綿(漂白作用があります)
歯磨き粉
化粧品 香水
マニキュア
除光液
ヘアスプレー
その他 温泉
プール
灯油、石油類
ベンジン、アルコール類
医薬品類